Luminant Point Arrays
『Luminant
Point Arrays』は、古いブラウン管テレビが電源を切られる“その瞬間”を捉えた写真シリーズです。画面に映っていた映像は崩れ、ただの“光”だけが残ります。つまり「テレビが何かを映していた」という意味は失われ、光そのものへと抽象化されるのです。それと同時に「これは何を映しているのか」という現実世界との繋がりも失われていきます。これらの写真はそれぞれ異なるテレビを撮影したものですが、シャッターを切るタイミングや露光時間、そして、撮影前にテレビがどれくらい点いていたかといった条件によって、映し出される光の表情は変化します。