健志郎さんの存在の大きさが伝わってきますが、やはり彼と一緒にいることで自身に対する理解はより深まりますか。そうですね。制作に対する悩みや考えはほぼ一緒で、僕が抱いたことのある感情は健志郎も絶対に経験しているという確信がある。だからある意味、自分にとっての健志郎は自分を見ているのと同じというか。
お互いに制作に関与することも結構あって、言葉だけでアドバイスをすることもあれば、コンセプト的な考えを共有することも、それを制作に取り入れることもある。もちろん絵はひとりひとりで描きますが、例えば「ここを黒く塗っておいて」といったアシスタント的な作業など雑務的な部分を含めて、思考的なところでも関与し合っていますね。

Left: Kenshiro Kihara, Right: Koshiro Kihara