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Stefano Pilati



ラグジュアリー業界を離れた最大の理由を教えてください。そして、長いこと身を置いたファッションの世界を外側から見た時にあなたの目にはどのように映り、同時にファッション以外の世界をどのように感じましたか?
私が目指すターゲットに対してフェアなファッションを求めていたから、それがラグジュアリー業界を離れた理由です。外から見たファッション業界は陳腐で無意味なものに映りましたが、ファッション以外の世界もまたナビゲートするにはとても寂しい場所に感じました。
その頃、ベルリンに拠点を移していますが、ベルリンを選んだ理由は何ですか?
ベルリンが体制順応主義ではなかったためです。
ベルリンのクラブシーンに刺激を受けたと聞きましたが、そのシーンや空間を率直にどのように感じましたか? また、そうした場での出会いやインスピレーションで今に生かされているものがあれば教えてください。
17歳から働き始め、クラブへ遊びに行く時間を持てなかった私にとって、ベルリンのクラブシーンは新たな発見であり、非常にリアルに感じました。時間を共有し、踊り、出会い、おしゃべりをして、そして若い世代を観察することは、今でもとても新鮮で刺激的です。ただそれはインスピレーションというおざなりの言葉で説明されるものではなく、むしろ、私を刺激する全てのものが私のファッションへと自然に変換されるのだと言えます。
再びファッションの世界へ戻り、そしてソロとしての活動を始めるには覚悟を要したと思います。当時のあなたを突き動かしたものは何でしょうか?
ファッションを愛し、自分の仕事を愛していることを認めざるを得なかった。そして、多くのファンやフォロワーがファッション界への復帰を後押ししてくれました。