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Ai(ハク。)




河野さんとの進行はどんな感じで?
私がデモを作ったら、そのデータを河野さんに渡しておいて、その後から河野さんと一緒に作業を。河野さんの家のでっかいスピーカーを通して聴くと、そこで初めて思いつくこともあるし、逆に河野さんが「デモも面白いんだけど、こういう展開もあるよ」みたいに提案してくれて、そこから派生していくこともあるし。その過程はめっちゃ面白くて、真面目に曲づくりっていうよりは、楽しく作るっていう雰囲気ですね。
曲づくりの起点になるアイデアはどんな時に生まれますか。
良くも悪くも気持ちがすごく動いた時に、歌詞は出てくることが多いかもしれない。「なんでなんだろう」って思った時や、悲しい時によく言葉が出てきます。“ひとり LINE”  っていう自分だけの LINE グループを作っているんですけど、思いついた言葉をそこに書いてメモしておいて。
気持ちが動くのは、悲しくなった時が多い?
どういう時だろう……。人のライヴを観ていて感動した時も、すごく言葉が出てきたりするし。言葉は出てこなくても、例えば、外に出て、その時の気温はこうだったとか、自分のちょうど頭の上に満月があったとか、そういうこともメモしたりしますね。
メロディよりも言葉のほうが先に浮かぶ?
歌詞が先にできあがっているかと言われれば、そうでもないというか。言葉はとりあえずメモって感じなので、どこに繋がるかわからないけど、ストックというかたちで置いておいて。ただ最近は、最初に「こういうイメージでお願いします」っていうリクエストもあったりするので、曲先が多いですね。歌詞を先に考えちゃうと、尺の問題だったり、盛りあがりの部分をどうしようとか、なんか難しいので。
先にできたメロディに合わせてストックから言葉を組み合わせていく?
ストックしているメモは、読み返してみても「結局、変やな」って思うことや、「ちょっと今じゃないな」ってことが多くて、うまく使えないことがほとんどで。でも、「この言い回しは面白いな」って部分とか、要所要所だけ抜いてみたり。全部をそのまま使うことは少ないですね。
メロディも気持ちが動いた時に浮かぶことが多い?
メロディは降ってくるというよりは、考えて出てきますね。デモを作りながら雰囲気で、なんでもいいからマイクで入れてみて。日本語っぽいけど、何語でもない言葉で歌ってみるんです。そうやって入れたものが「結構いいじゃん」ってなることが多くて、それをベースに作っていくことがほとんどです。
曲づくりの際はテーマやイメージを思い描きますか。
イメージは結構大切にしていますね。なんか「後ろに風景が見えるな」とか、映像として頭に流れてくるっていうのを大事にしていて。ハク。を始めた時からそういうイメージは意識していたけど、最近は、景色が見えるのは当たり前というか、無意識に自分のなかに浮かんできて、そこに上乗せで、「ちょっとでも頭に残るフレーズとかメロディを」って頑張っている感じですかね。
その景色やイメージは、曲を作り始める最初の段階からあるもの?
いや、最初はもうなにも見えなくて。でも、いろいろ想像しながら歌詞も書いていくし。曲をかたちにしていくなかで見えてきますね。