歌詞やメロディの創作は自分と向き合うことと繋がるように思いますが、そこで見えてくる “素の自分” は?
優柔不断やなっていうのはすごく感じます。例えば、人に寄り添いたい曲とかでも「絶対に大丈夫」とかは言い切らなくて。「少しでも大丈夫になればいいな」っていう願いというか、念みたいな。そういう言い切らないってところとか、直接的じゃない感じとか、そういう曲のパッケージの仕方やなって。でも、それが自分やなってすごく思います。
逆に「こんな自分がいたんだ」って驚くようなことは?
それは曲づくりっていうよりは、ライヴで気づくことが多いかもしれない。言いたいことを曲に詰めることはできても、それをライヴで出せない時期が結構長くて。けど、ライヴで歌っていて「この曲がやっと生きた!」みたいな瞬間があって、そんな時に「ああ、こういう自分もおるんやな」って気づいたりしましたね。
ライヴの前は緊張しますか。
「緊張感がいい」って言う人もいると思うんですけど、私はそれだと緊張に全部持っていかれちゃうので、最近は「緊張していない」って自分を騙すというか。そうやってステージに上がると、気持ちよくいつもどおりの自分でできるので、騙してステージに上がっています(笑)