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Kosuke Okahara






















僕は福島で「かけら集め」を始めた。今まで使ったこともなかった大判カメラを担ぎ、自分の心に触れる時間を切り取っていった。すぐに消えることのない放射能、それと同じように、すぐに消えないシーン(=時間)と向き合った。人、物、少し変わった風景、今も残る奇妙な風景、美しい瞬間、そして惨状。自ら用意した箱に、かけらを集めていった。「箱がいっぱいになった時、それらと出会うことになる人たちは、この出来事をどのように理解するのだろう。」そんなことを考えながら、僕は福島をさまよった。すでに震災から 4 年以上が経過した。状況は中々変わらず、人々は粛々と生活を続けている。僕が唯一できることは、撮りためた写真を後世に残そうとすることだと思う。この災害が自分たちにとってどんな意味を持つのかを考えるために。そして、次の世代の人達が、この災害がいったい何であったのかを理解し、過去を振り返ることのできる道具を作るために。ウィンストン・チャーチルは言った。「人間が歴史から学んだことは、歴史から何も学んでないということだ」と。







Fukushima Fragments
Japan
2011—2014




















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