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Eike König / Hort

近年はアーティストとしての創作にも注力している Eike König。彼のアート作品にも通じることだが、彼が率いる Hort によるデザインワーク、特にタイポグラフィは、一見するとシンプルでタフなインパクトを与える。しかし、その内にはそこに記された言葉以上の物語やコンテクストが色濃く息づいていて、さらに見る者のイマジネーションに託す余地を含んでいるためか、独特な示唆と余韻をもたらす。「グラフィックデザインは資本主義を促すサービスに過ぎないのかもしれない」。そんなシニカルな言葉を口にするのは、これまで彼がグラフィックデザインと一途に向き合ってきたからで、その可能性を深く知るがゆえだろう。ここでのインタビューの回答も明快ながら端々に彼特有の “含み” が感じられ、それはまるで我々への問いかけのようで、新鮮な思考を巡らす機会を示してくれている。