最初は純粋な創作意欲から始まったように思うのですが、今ではサスティナビリティやアップサイクルがあなたの活動の要になっています。そうした意識やメッセージはどのようにして明確になっていったのですか?
廃棄物の活用は当初、節約をしながら実験するための手段でした。けれど、制作を続けて多くを学んでいくなかで、自分の伝えたいメッセージが明確になってきました。廃棄物には多くの可能性があります。それに対して私たちがすべきことは、それを “問題” としてではなく “解決策” として捉えようと努めることだと今は考えています。
これまでにさまざまな企業やブランドとプロジェクトを行なっていますが、コラボレーションの相手となる企業はどのような基準で選んでいますか。また、オファーを受ける際にあなたが相手に求めるものは?
一緒に仕事をすることで最終的に何を目指そうとしているのか、正しい方向への一歩となる内容だろうか、そうした全体的なゴールに目を向けるよう心がけています。自分の行ないを自問して、教育的もしくは感情的な面などでのメリットも意識しているので、金銭面だけで動くようなことはしません。また、マネージャーも私も企業に対して容赦なく厳しい質問を投げかけ、正しく判断するためにできるだけ多くの情報を得ようと努めています。