39: Jpn Interview 8 — Nigh Magazine

あいさんの作る歌詞や表現には素直で純粋なものを強く感じて、だけど一方で、「広く届けたい」という気持ちもあると思いますが、その間で揺れることは？

ありましたね。それが一番出ているのが「頭の中の宇宙」って曲で。私のなかでは、あの曲がもっとも人に伝わらない曲だと思っていて。書いていた時も「ちょっと比喩表現しすぎたかな」とか、「でも、これが本当に私の頭の中なんだよな」とか、そういう葛藤が一番大きかった曲です。レコーディングの時も、河野さんに「もう何言ってんのかわかんねえ」みたいに言われて（笑）。でも「悪い意味じゃなくて、だからこそいいと思う」って言ってくれたので、「ですよね！」って。だけど、さすがにリリースの時は「伝わらないかもな」ってちょっと不安になりましたね。でも最近は、「ちょっとわかりにくいことでも、歌ってしまえば伝わるかな」っていう気持ちになってきました。歌い切れる自信が少しずつ生まれてきて。