「それしか言えない」は、どんな経緯や思いから生まれた曲ですか。メジャーリリースする 1 発目だから、パンチのある曲にしたいとは思っていて。あれ以外にもデモが結構あったけど、「やっぱりこの曲がいいよね」みたいなところから始まって。でも結局、今回も自分が思っていることを書いたっていうか……。
タイトルは「それしか言えない」なのに、歌詞を見ても「結局なにが言いたいの？」って人もいるだろうなって完成した時に思って。でも、本当に自分が思っていることで、でも、わざわざ人に言わなくてもいいようなことを書いて、「本当はこう伝えたいんだけど、そうは伝わんないな」とか、そういうぐちゃぐちゃっとした感情を書き込んだ曲なんですけど。だから「それしか言えない」の “それ” っていうのは、それぞれの人が持っているというか、「もうみんな次第だよ」って気持ちで書きましたね。
この楽曲でメジャーリリースを迎えますが、あいさんにとってメジャーデビューとは？みんなにハク。を知ってもらえるでっかい機会だと私は捉えていて、やれることが増えて広がるし、だけど、そのうえで私たちが何をしていけるのかが重要だなって。メジャーデビューしたからって毎回バチバチっとキメた衣装で出ていくかって言うと、急にそんなふうにならないでいいと思うし、ハク。らしさは大切にしていきたい。だからこそ、ハク。の自然な空気感とか、ライヴでの音やパフォーマンスはすごく大事にしていこうと。それをブーストさせてくれるのが、メジャーデビューやなって。
言葉にするのは難しいと思いますが、その “ハク。らしさ” とは何だと？うーん、なんだろう。ハク。としては具体的に「ああいうバンドになりたい」とか、バンドのかたちとして目標みたいなものもないんですけど、いろんなライヴからいろんな要素を引き抜いて、ハク。ができているなって感じるんです。この自然な感じとか、もともと自分が持っているもの、そこから派生で生まれてくる自分とか、出会える新しい自分とか、そういうものを大切にしていけば、最終的にそれがハク。らしさになるなって思います。意識しない、というか、無理しない。
挑戦はしても、無理はしないと。そうですね。「挑戦して失敗しても、失敗にのまれるな！」。そんな気持ちですね。のまれたらなにもできなくなっちゃうから。
最後に。メジャーリリース発表の動画で「やりがいことがたくさんある」と話していましたが、具体的にどんなことに挑戦したいですか。やっぱり全国を回ってみたいし、あと、ライヴの演出をしてみたい。みんなで言っていたのは、等身大以上のでっかい着ぐるみを用意してもらって、ライヴの時に隣で踊っていてもらうとか
大きなステージや野外などは？やりたいですね！ 今年初めて野外のフェスに 2 つ参加させてもらって、外でやるって死ぬほど暑いけど、声も飛んでいくし、すごく楽しかった。メンバーそれぞれに出たいフェスが違うんですけど、よく話に出ているのは、やっぱりフジロック。あと、水族館とかプラネタリウムとかでもやってみたいってずっと言っています。いろいろアイデアはあって、それが実現できるのかって話をメンバーともよくしているんですけど