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Michael Raymond Russell / Drumetrics (2/2)





音楽家として、また、アーティストとしての変遷を自身でどのように捉えることができますか?
ひと言で表すなら「心 (heART)」(アートが宿る心) だよ。心臓は車のエンジンのようなもの。心臓が情熱や血を他の部位に送り込むからこそ体の全てが連動して機能する。だから、僕の変遷は言わば、一貫してブレないハートビートだね。
前述のとおり1960–70年代のドラムブレイクを音楽的原点として、ヴィンテージのドラムや機材を用いているあなたにあえて伺いたいのですが、最近の音楽シーンについて率直な意見を聞かせてください。
どうかなあ。いつも子供たちが最新の音楽を BGM に流しながら YouTube を見ているから、そうした今どきの音楽ばかりが耳に入ってくるんだ。決して僕の好みではないけれど、どんな音楽からも何かを得ようと心がけている。新しいものが登場すると、自分自身やその嗜好に疑問を抱いてしまうことは誰にでもあるよね。だけど正直に言えば、多くの人が自分本来の情熱やテイストを放棄して、最新で最高のものを選んでいるように感じる。テイストと言えば、カリフォルニアには「In & Out Burger」という美味しいハンバーガー屋があって、彼らはちょっとしたオプションを加えながらも、74年前からずっと同じメニューを提供し続けている。一貫性を維持している良例として彼らを挙げたけど、僕も自分本来のパーソナルなテイストを決して手放したりはしないよ。
 Drumetrics としての今後の活動予定、さらに、あなた自身の展望を聞かせてください。
 Drumetrics としては、今後もヴィンテージドラムの音色やサウンドを他の人たちに広く提供していきたいと思っている。あと、アーティストや映像作家ともっとコラボレーションしていきたいね。