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 OMA や CAVS などの革新的なウェブサイトを手掛ける一方で、アーティストブックやポスターなど印刷物のデザインを今も多く手掛けています。印刷物に惹かれる理由を教えてください。
永続性ですね。特定のデジタルプロジェクトや外装的なプロジェクトの刹那的な性質には、少し気が滅入る時すらあります。例えば、僕らが本を手がけている時に  “古いメディア”  を扱っているとは感じないし、不朽の名作は今でも多くの人がアナログで読みます。ポスターは大抵の場合、非常に迅速な制作を余儀なくされ、しかもドラムビートのような正確さも求められます。しかし、その過程では常に多くの繊細なニュアンスが考慮されているのです。
あなたの美的感覚を支える根本的な要素は何でしょうか?
それが不可能だとわかっていても、僕らは個人的なスタイルを避けるよう心掛けています。新鮮な視点でプロジェクトにアプローチすることが目的であって、審美性はプロジェクトの背景や文脈から生じるものであり、もちろんクライアントとの密接な交流からも生まれます。僕らの作品は、過去を引用し、今に問いかけるものであるべきだと思っています。