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DJ Kensei



無重力セッションをはじめ、これまでに Nude Jazz、Coffee & Cigarettes Band、OMA’N’SEI、最近だと KOKENSHOW など、他のアーティストとのセッションを頻繁に行なっていますよね。お互いに求め合うものがあって自然の流れでセッションに至るのだとは思いますが、 Kensei くんにとってセッションの最大の醍醐味って何でしょうか。
何だろう。エネルギー的な? 人を通じて自分に気づけるのは良いね。一人でライヴしたり音を作っていても、自分の想像をなかなか超えてこない。向き合えはするけど。やる人は選ばせてもらっているけど、奇跡や偶然が起こりやすい。何かしらのハプニング、自分を新しく発見することがあって、その気づきが音に反映されたりする。それと同じで、セッションをしていて相手が普段とちょっと違うテンションだったりすると、それに対して自分はどうフィールして、どんな音楽を出すんだろうとか、まさに感覚が研ぎ澄まされたり、コミュニケーションが得意じゃないから音で会話する。会話だから自然と音の表現が増えていく楽しさがあるよ。
よりオープンになれる?
そう。一人でずっと音楽と向き合っていると個のところに行きがちだから。全て自己完結して自分の世界を作る楽しさもあるんだろうけど、自分がセッションに感じる良さって何なのかって考えてみると、それってやっぱり調和とか共鳴なのかもしれない。多様性とか言われるけど、そこに調和はあったほうが絶対にいい。そういうことにも音的に気づけるし。今現在セッションに関して言うと、自分は DJ の感覚を通過した楽器やテクノロジーを使って自然の事象や現象を音像化するような、生き物のように有機的で、わかりやすく言うと川の流れや波のような自然なグルーヴ、音響的な調和をも表現したいと思っているんだ。