Issue 3:
Things change (but not all)
この 2 年で世界は大きな変革を迫られた。あまりに急激なその変化に不安や居心地の悪さを感じている人は少なくない。けれど、そもそも時代はいつも予期せず波打ち、変容を続けている。それが必然であるのなら、ひとつの時代にしがみついては無理が生じる。だから意固地になってはならない。しなやかに心を開いていなければ。しかし流されるだけでもいけない。自分の内に指針がなければ。では、その指針はどのように見いだせばいいのか。
変化の中にこそ変わらないものが照らし出され、変わらないものがあるからこそ変化を受け入れられる。そうであるなら、変革の時代と言われる今、自分の中の「変わらないもの」がかたちとなって見えてくる時機だと言える。そして、自分本来のかたちをぼんやりとでも認識できれば、おのずと指針は見えてくるのかもしれない。
Nigh Magazine