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 Online magazine: Interview with creatives


Nigh







Issue 3:
Things change (but not all)
              

 




















Published from Tokyo.
 













Nigh for counterculture














Introduction

Issue 3:
Things change (but not all)





この 2 年で世界は大きな変革を迫られた。あまりに急激なその変化に不安や居心地の悪さを感じている人は少なくない。けれど、そもそも時代はいつも予期せず波打ち、変容を続けている。それが必然であるのなら、ひとつの時代にしがみついては無理が生じる。だから意固地になってはならない。しなやかに心を開いていなければ。しかし流されるだけでもいけない。自分の内に指針がなければ。では、その指針はどのように見いだせばいいのか。
 「変わるものと変わらないもの:Things change (but not all)」 をテーマに掲げた今号では、これまでの道筋や転換点をそれぞれのアーティストに尋ね、作品と共に変遷を辿った。その全容を大局的に捉えてみると、浮かび上がるのは「変わったもの」ではなく「変わらないもの」だった。もちろんそれぞれに経験を積み、見聞を広めていく過程でさまざまな変化を重ねているのだが、そうしたうねりの中にすっと軸が通るように「変わらないもの」が存在している。それこそがその人の本質であり、その人本来のかたちなのではないか。
 変化の中にこそ変わらないものが照らし出され、変わらないものがあるからこそ変化を受け入れられる。そうであるなら、変革の時代と言われる今、自分の中の「変わらないもの」がかたちとなって見えてくる時機だと言える。そして、自分本来のかたちをぼんやりとでも認識できれば、おのずと指針は見えてくるのかもしれない。



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Photos by Yuki Ueda