Interview with
Issue 8: Back to Our Raw
Nigh Magazine
Issue 8: Back to Our Raw
Nigh Magazine
Koshiro Kihara
2024
Nigh Magazine
Koshiro Kihara
Koshiro Kihara
Koshiro
Koshiro
Koshiro
Koshiro
Koshiro Kihara
Koshiro Kihara
Koshiro
Koshiro
Koshiro
Koshiro
Issue 8: Back to Our Raw
インタビューを終えた時、なによりも強い印象として心を揺らしていたのは、彼の純粋さだった。うわべも背伸びもなく、話し上手なわけでもない。ただ本当の自分のことだけを言葉を探しながら話していて、それはあまりに純真で驚いてしまうほどだった。そんな透きとおった余韻の中で改めて彼の作品に目を向けてみると、その純粋さはやはり絵に反映されていて、柔らかくもよりずっしりとしたエネルギーが感じられた。そしてまた、「抽象と具象」という極めてシンプルでありながら無数に捉え様のある哲学的な概念を相手に、自分の生の考えや感触そのものを絵にしているのだと思うと、抽象と具象の間の余地に立つ彼の視点を共有して見ているようで、感じるものの大きさが格別だった。
世の中や人の感情のように常に変化して、形があるようでいてつかみようがなく、言葉では説明しがたいものを、ごまかすことなくそのまま具象化した彼の作品は、見る人の心持ちや時機によって、響いてくるものもまた波のように変容するのだろう。
Lady
Oil on canvas
1000 × 803 mm
2023
Oil on canvas
1000 × 803 mm
2023