PC: Drag to rotate (But mobile: Autopilot)
頭のなかに宇宙のようなものがある
頭のなかに宇宙のようなものがある。
言われてみれば、ずっとそんなふうに感じていた気がする。身近なようで、永遠に理解できなそうな宇宙。法則があるようで、いきなり変幻する宇宙。だけど自分の真理と繋がっているような、自分だけの宇宙。だから、ハク。の「頭の中の宇宙」を聴いたとき、「なんかわかる」と胸がきゅっとなった。
彼女たちの楽曲を聴いていると、たびたびこの感覚に陥る。揺らいだり滲んだりする心模様や風景を、できるだけありのままに、それでも伝わるように、かたちにして届けようとしている。解釈の余地は広いのに、初々しく、まっすぐに響いてくる。そしてポップでありながらグルーヴは重厚で、ときに渋さすら感じさせる。彼女たちのライヴはその極みだろう。
メジャーリリース以前から海外の耳の早いリスナーたちの心をつかみ、最近では国内外でライヴを重ねながら確実に歩みを進め、そのエネルギーが世界へと広がりつつあるハク。
今回のレイアウトには、私たちがこのバンドに惹かれていった軌跡を重ねている。全曲を手がけるヴォーカル兼ギター・あいの無防備な言葉とともに、映像のひとつひとつを、時間の許すかぎり辿ってみてほしい。