Nigh Issue 10

Primal Field

Nigh for counterculture | Published from Tokyo






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10











Introduction
 
Issue 10:
Primal Field
October, 2025
 








心の奥に響く表現に触れたとき、私たちは誰かの尺度ではなく、自分のなかの確かさでそれを感じ取っている。その表現の向こう側にも、きっと作者自身の確かさを手がかりにした試みがある。

創作とは、誰かと比べることでも、世の中の基準に合わせることでもない。自分の呼吸で世界を捉え、自分という現象を観察し、感じることを自分の手触りで表していく。それは、自分だけの尺度で世界と向き合うことかもしれない。

かたちの整った答えを追うのではなく、正解のわからない領域に手を伸ばし、未知を恐れずに試してみる。外の声ではなく、内に湧く感覚を汲みながら、どこまで進めるのかを探っていく。

迷いとひらめきが重なるその過程にこそ発見があり、不確実のなかにしか本当の新しさは生まれない。それが、創造というものなのだろう。






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