Romina Malta





自身のウェブサイトに掲載しているジャーナルには、夢や感覚、断片的な思考などが繊細に記されています。“綴る” という行為は創作にどんな影響を与えていますか。
書くことは、個人的にも職業的にも、私の活動の中心にあります。画像に添える文章や、自分のやっていることを説明するために書くのではなく、ただ、制作プロセスのなかに自然と組み込まれています。フレーズやメモが先にあり、それが後にヴィジュアル作品になることもあれば、その逆もある。書くことは、まだ視覚的な形になっていない考えや感情を整理する助けになる。そして、観察し、集中し、それらをすくいあげて意識に留めることもでき、さらに構造的な役割も果たします。書くとき、私はリズムを組み立て、アイデアを仕分けし、心の中の余白をつくります。それはデザインすることにとてもよく似ていますね。そしてそこには特有の瞬間があって、ある言葉を見ているうちに、その意味が意味としての機能を失い、形や記号、物体のように見えてくるのです。