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Update: 3rd Nov. 2021

The exhibition
Which Mirror
Do You Want to Lick? 
runs until 7th November.


 
 フェイクニュースやイメージ編集で正しさの定義が揺らぐ今日、デザインが生み出すのは「虚構」か「真実」か。デザインされたイメージや物体が立ち上げるオルタナティヴ・リアリティをテーマに、2016年のブルノ・ビエンナーレを皮切りに欧米諸国を巡回してきたプロジェクト「Which Mirror Do You Want to Lick? (どの鏡を舐めたい?)」の日本版が今週末 11月7日(日) 東京藝術大学陳列館にて開催中だ。

 実現しなかったデザイン案や実在しないアーティストの作品などを集めたこの展示では、近年のビジネスやテクノロジー指向の議論からは見えてこない、デザインの意味づけや問いかけとしての側面を浮き彫りにし、思想や文化としての「デザイン」と向き合う機会を提示してきた。開催される場所や時期によって内容を発展させてきた同展だが、今回は「日本」及び「教育」というコンテクストを焦点に、東京藝術大学の学生たちがキュレーターたちと共に同展のこれまでの展示内容を日本に「翻訳」している。全42作品を対話とワークショップを通じて「翻訳」するプロセスの中で、展覧会はさまざまな変化を遂げていった。

 キュレーターには、本誌 Issue 3 で取材に応えてくれたタイプデザイナーでありグラフィックデザイナーの Radim Peško、デザイナー集団 Åbäke、グラフィックアートのキュレーターも務める Sofie Dederen が、また、ゲストキュレーターとして東京藝術大学デザイン科教授の松下計、『アイデア』前編集長の室賀清徳、グラフィックデザイナーの鈴木哲生が参加している。





Which Mirror Do You Want to Lick?
会 場:東京藝術大学大学美術館 陳列館 1 階、2 階
会 期:2021年10月18日(月)—11月7日(日)
    10:00—17:00 (入館は16:30まで)
問合先:ハローダイヤル 050-5541-8600

https://whichmirror-tokyo.geidai.ac.jp
@wmdywtl_tokyo




Nigh Magazine Issue 3:
Interview 2: Radim Peško





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