EYE




PAM のウェブサイトにある他のクリエイターの「Positive Messages」はご覧になりましたか?
詳細は未確認なのですが、閲覧前のワクワクにも重要な共通根が隠されているような気もします。
インターネットを通じた音楽や作品から受ける感動は受け手側の環境に左右されることもあると思いますが、創作の際にそれを前提にすることはありますか?
前提にしないまでも、どのような環境にレイヤーされ享受されるのかは考えますが、移動中にイヤホンで、を標準としてセンターラインに合わせたりしていないので、意識的ではないかもしれません。
今回のパンデミックによる世界の変容は、自身の創作がより進化するための転換点になり得ると思いますか?
そのための鍵があり、同じパンデミックという状況でも、創作というレイヤーがかかることによって感じ方も変化してくるので、なり得ると思います。
このパンデミックの影響を受けて、音楽やアートでやりたいことに変化はありましたか?
やりたいことの具体的な説明ではないですが、素朴な表現の強度って変化しないなと思ったりしました。現実認識の不確実性に興味深い領域があると思いますし、AR、MR、そして RR(Real Reality?)とかになるのかわかりませんが、産業テクノロジー分野での既遂行中タスクをアートに落とし込む、それの逆フォーマットも良いですね。







Recone, Iron Island Fes, 2019


Recone, 2019


Recone, Iron Island Fes, 2019


Recomi, 2019




今後の世界は、特にクリエイティヴに関して、どのように変化していくと思いますか?
クリエイティヴにおけるオンラインとフィジカルの変容を考えた時に、それらの前提的な地下資源であるインナーネットが、より直和的に変化と影響を及ぼしてくると思います。
ライヴやパーティの開催が難しい状況です。人々の音楽の楽しみ方はより個人的なものになっていくのでしょうか? 見解を聞かせてください。
パーセンテージは後者になるのかと思いますが、自宅で聴くとき、イヤホンで聴くとき、そこでいろいろな個体の受け止め方が発生する点で全体的な感覚にも奉仕していると思うので、もとからあった個人的な楽しみ方においてより全体に参入するようになるのではと思います。こういう状況下だから小規模な野外イベントが増えていくような気もします。
PAM の 2 人とは長い付き合いだと思いますが、あなたにとって彼らの魅力はどんなところにありますか?
彼らの ENERGY IS FLUID のメッセージが魅力を表象していると思います。文脈をすり抜けて突っ切ってくる一種の清浄感。
では、彼らにシンパシーを覚えるのはどういった部分ですか?
表現の純然たる態度と、迷宮性、多動性、即興性、アウトプログラム、そして前述の部分です。
読者に対して、未来へ向けたポジティヴなメッセージをいただけますか?
未来は特別ではなく空白で価値もありません。そう考えた時にワクワクする、最初の気持ちを大切にしたいですね。