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Radim Peško





コミッションワークの場合はどのようなアプローチを取りますか? 個人のプロジェクトとは異なりますか?
多くの場合、ある程度までは従うべきブリーフが用意されています。つまりは出発点とそこから進むべき方向がすでに定められているということです。けれど、これが確立して議論され、合意を得た後は他のプロジェクトとほぼ同様のプロセスを辿ります。
デザインを始めた当初と現在では、タイプフェイスに対する見解にどのような変化がありましたか?
経験に実践を組み合わせることで、良くも悪くも全てが継続的に変化し続けます。今の僕にできることを10年前はできなかったし、その逆も然りです。全ての仕事から学ぶことがあり、だからこそ新たなプロジェクトは過去の経験からの影響を受けます。それは当然のことだと思っています。とはいえ、デザインを始めた当初の純真さや無知の部分は留めておこうと常に心がけています。
デザイナーとしてのこれまでの活動の中で最大の気づきや発見は何でしたか?
物事をよく理解するために、じっくりと観察するようになったと思います。それはフォントやデザインだけに限らず、日常生活においても。身の周りのことにより感謝を抱くようになったかもしれません。
これまでに制作したタイプフェイスの中でターニングポイントとなった作品はありますか?
2009年にファンドリを設立したことで全てが変わりました。それ以前は特定のプロジェクトのためにフォントを作ることがほとんどで、中には長く使われたフォントもありますが、だいたいが一度限りのものでした。その時点での重要なプロジェクトとして挙げられるのが、 Boymans と Mitim のタイプフェイスだと思います。それぞれ全く異なるプロジェクトでしたが、ほぼ同時期に手がけたものです。