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Frank Bretschneider





 現在ヴィジュアライゼーションに使用しているのは Modul8 です。一見シンプルなソフトウェアですが、非常に多くの可能性を秘めています。Modul8 は音だけでなく MIDI にも反応するので、Electron OctatrackTorso T-1 といった外部のシーケンサーから MIDI で送られてくるノートインフォメーションを活用しています。
あなたの作品を聴く人に、何を感じ、どのような体験をしてほしいですか。加えて、ライヴパフォーマンスにおいてはいかがでしょうか。
私は、自分の音楽がなるべくオープンであるよう、また、特定の感情を伝えるような定型表現や固定概念は排除するよう心がけています。そのため、ある部分は極めて抽象的にデザインして、解釈や視点はできるだけリスナーに委ねようと考えています。私にとっても、それこそが音楽を聴く時の醍醐味ですし、そうすることでイマジネーションを自由に広げることができます。だから、私のリスナーもそうしてほしいと期待します。
 ライヴにおいても、私にエンターテイナーやパフォーマーといった意識はなく、ただ音楽の効果に頼りたいと思っています。リアルタイムで計算された、高度にシンクロしたアニメーションを披露することもありますが、それは、シンプルで幾何学的なパターンと色によって音楽を視覚化したものです。これには、楽曲への理解を促す効果があると考えています。