これまでのシリーズのアップデートに加えて、新しいシリーズは今後も生まれるのでしょうか?そうしたいと思っているけど、作った時点ではそれがどうなっていくのか自分でも明確にはわからないんだよね。例えば「Burst Helvetica」を作った当初は周囲からの理解があまり得られず、実際、僕もさほど深く考えずに作っていた。だけど、後になってシステム化することができて、さらに、外国語や方言などノイズのように聞こえるコミュニケーションにも感情が動かされる、そのことをこのシステムを利用すれば表現できると気づいて。『+81 Vol.83』の表紙に寄せた「Black」というシリーズも、2008年頃にはすでに原案があったけど、友人のグループ展に出展したところ当時はいまひとつで。でも、それから10年も経ってフランスのトゥールーズ国立劇場が「この作品を使いたい」と連絡をくれたり、出版社の Goliga の発案や協力によって再始動し始めていたりとか。そんなふうに時間が経ってから動き出すケースが結構ありますね。