| English | Japanese |





現在はすでに次のアルバムの制作に入っているのですか?
まだレコーディングの段階には達していないですが、コロナ禍で少しずつとはいえ曲は作っています。アルバムのリリースはいつになるかはまだわかりませんが、がんばります。
今もまだライヴの開催はなかなか厳しい状況ですか?
完全に元どおりとはいかないまでも、今年に入って 4 、 5 本はライヴができているので、去年に比べるとマシな気がします。コロナ以前は年間で40本から50本ほどライヴをやっていたけど、今思うとマンネリに陥ってしまう可能性がある回数だったのかもしれない。練習にしてもライヴにしても今のように回数が限られてくると、 1 回 1 回をすごく新鮮な感じでやれていて、いい側面もあるような気がします。コロナのせいで多くの音楽関係者が経済的にも精神的にもかなり厳しい状況に追い込まれたことは確かだけど、あえて良かった点を挙げるなら、そんなふうに一旦リセットできたことですね。でも、2020年のある時期は全くライヴや練習ができず、リセットを超えて自分のアイデンティティがなくなって何者でもない自分を簡単に想像できるくらいになっていたので、さすがにまずいなと思うこともありました。
日常的な音楽との付き合い方を伺いたいのですが、普段からずっと音楽は聴いていますか?
ずっとは聴いていないですけど、聴く時は大抵レコードか、最近は PC や携帯の音楽配信でも聴いています。
最近はどんなものを聴いていますか?
レイヴ・カルチャー: エクスタシー文化とアシッド・ハウス』という本をおすすめされて、最近はその本を読みながら80年代後半から90年代前半のアシッドハウスを聴いていました。自分の制作には何の関係もないとは思いますが。この本の中に書かれている、 MDMA やサイケデリックロックにとっての LSD などのドラッグがひとつの文化を形成して、その中から生まれてくる音楽や時代の空気感に少し興味があって、もし次にこういったムーヴメントがあるとしたらどんなものなのかなと妄想しながら読んでいました。
最後に、個人的な希望を含めて今後のヴィジョンを聞かせてください。
よく聞かれる質問ですが、正直なところヴィジョンは特にありません。だから大抵「目の前にあることをやっていくだけです」って答えていますが、実際そのとおりなんです。