お二人の DJ は基本的に Back to Back のようですが、結成から10年近く経った現在でも相手の出方に驚きを感じることはありますか?
Maurizio僕らは同じ街に住んでいるわけじゃないから、事前に DJ セットを準備することはない。だから、実際のプレイ中に聴いたことのない曲がかかって驚いたり、それをお互いに楽しむことは珍しくない。とはいえ、僕らはそれに対応する術を幸運にも心得ているんだよ。
Ugo同じく、 Maurizio がプレイする曲のほとんどは僕の知らないもので、お互い同じように未知の音楽を楽しんでいる。バレアリック、コズミック、アシッド、ブレイク、ディープなど、僕らには主な方向性があるけど、それらをミックスさせるのが好きなんだ。ミックスの仕方にも僕らそれぞれに違いがあって、 Maurizio のアプローチには毎回驚かされるし、一緒にプレイするたびにどんどん好きになるよ。
現在もそれぞれに個人での DJ 活動は行なっているのでしょうか。その際は F2C とは異なるアプローチで行なっているのですか?
Maurizio僕らはそれぞれにソロのキャリアがあって、パーティによってテクノ、ダブ、ハウスなど、いろいろなスタイルをプレイすることができる。回転速度を遅くするスタイルは F2C のプロジェクトだけでのコンセプトだよ。
Ugo僕はローマに Tropicantesimo というコレクティヴと Pescheria というスタジオを持っている。他の DJ と一緒にローマでプレイすることもあるけど、 F2C のアティテュードやリサーチはこうした他の経験の一部でもあるんだ。