あえてコンビニのプリンターで出力を?まだ原案だし、どういう方法でプロットアウトして実体化させるか、それをきちんと考えるのはこれからだから。でも、コンビニのプリンターはすごく進化していて、特にゼロックスのプリンターは高解像度で、インクも紙も開発されている。今のアウトプットの気分でもあったので試してみました。データを現地京都のコンビニで前日に出力したりして。一方で、わざわざオフセットで刷った2010年の作品なんかも出展している。ウォーターレスプリンティングという技術で、水を使わないからインクが高粘度のまま紙に定着して、僕が描くヘアラインの集合したような絵でも線がくっきり出る。また、汚染水を出さないから環境に優しいと推奨されている。日本のそうした印刷技術に着目したアートブック『Print Line』をフランス国立装飾美術館に出展するために2008年に作っていて、その頃すでに似たような意識を抱いていた人も多かったと思う。今はクラウドやSNS、データが進化して