Laima Leyton

Nigh Magazine Issue 1
Interview 7
with


 Mixhell の活動に加えて Soulwax ではシンセサイザーを担当し、2019年にはソロとしての作品も発表するなど、ミュージシャンとして豊富なキャリアを持つ彼女だが、それ以前にはサンパウロ現代美術館に長年従事した経歴を持ち、芸術への造詣も深いのではないだろうか。今の彼女に感じる強くもしなやかな心持ちや本質を見抜くような眼差しは、そうした変遷を経て得た幅広い経験や貴重な知識が糧となって培われたのかもしれない。一度のやりとりではもの足りずに追加で送った質問にも、丁寧に言葉を紡いで応じてくれた Laima Leyton。このインタビューで彼女は、現在のような重苦しい境遇においても不安や苛立ちに支配されることのない、自由な心の在り方を柔らかく照らしてくれている。それと同時に、既存の思考に固執しがちな私たちに、より俯瞰的でニュートラルな視点を提起しているようだ。