Interview
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Hideki Inaba
NMI4
Inner Resources: Graphic DesignNigh Magazine
DTP の幕開けを経て、グラフィックデザインがあらゆるカルチャーと深く溶け合っていた90年代後半から2000年代初頭、幾多のクリエイティヴカルチャー誌が発信され、その中にはさらに興味ある人だけが辿り着くようなインディペンデントで先鋭的なメディアがいくつかあった。それらの多くでアートディレクションを手掛けていたのが稲葉英樹だ。奔放な発想と緻密な遊び心が染み渡った彼のエディトリアルデザインは、既存の概念を軽く吹き飛ばし、鮮烈な衝撃をコアな読者に与えた。しかし、そうした経歴が彼の序章に過ぎないことは、その後発表されていくアートシリーズを辿れば明らかだ。デザイナーとしての視点を有する彼が、純粋な創作と対峙して突き詰めたそれらの作品は、剥き出しの感性を唯一の振合いでそのまま形にしたかのようで、美しい言葉を重ねたとしても安易に形容するのをためらわさせる。だからここでは我々も、まっさらな状態でありのままの彼の物語や作品と向き合ってみたい。