Interview
Manabu Deto
OGRE YOU ASSHOLE
OGRE YOU ASSHOLE
OGRE YOU ASSHOLE
OGRE YOU ASSHOLE
OGRE YOU ASSHOLE
OGRE YOU ASSHOLE
Manabu Deto
Nigh 5
ある楽曲を耳にした時、メロディやフレーズがキャッチとなることもあるが、大抵は曲全体を漠然とイメージで捉えている。ところが、聴き慣れてきたその曲の歌詞をふと字面で眺めた途端、ぼんやりとしたイメージにディテールがぶわっと浮かび上がってくることがあって、OGRE YOU ASSHOLE の『ロープ』との馴れ初めがまさにそんな具合だった。曲から馳せたイメージはゆったりと畝ねるグルーヴの合間に奥深い “抜け” がある空間で、さらに詞が交わると余白や陰影がより明白になって、どうとでも解釈できる緩いムードなのに実は鋭いものが影に潜んでいるような、底が知れない不可思議な景色が現れる。もちろん曲によって音風景は異なるが、それぞれがひとつの世界で繋がっているかにも思えて、アルバムごとにその世界が徐々に移り変わってきた印象を受ける。出戸によるアートワークはさながらその音世界へ誘う扉絵で、そこにしかない独特な匂いをほのめかしている。ここでは、彼らが織りなす世界の深みをじっくりと覗いてみたい。