Nigh Magazine
Interview with Derek Holzer
Issue 7: Still something ahead
Title video by Kamikene (using Vector Synthesis library for Pure Data and Oscilloscope 1.0.9 for scan processing and display).
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Derek Holzer
Issue 7: Still something ahead
Derek Holzer
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初めて彼を知ったのは、メディア考古学者としての Derek Holzer だ。ビデオシンセサイザーへの個人的な興味をきっかけに、インターネットで見つけて心惹かれたグラフィックが、スキャンプロセッシングの実例図として彼が自身の著書に掲載していたものだったからだ。そうした研究に加えて、実験的電子楽器の制作やレクチャー、さらにライヴパフォーマンスなど、彼の活動は多岐に渡るが、軸にあるのは音楽と映像の直接的関係への関心であり、さらに言えば、 “音” そのものへの特別な執心が彼の創作の原点だろう。
半世紀以上も前に作られたオリジナルのデバイスの構造だけに留まらず、制作者の意図や背景にある社会構造にまで及ぶ Holzer の理解に追いつくのは正直容易くない。しかし、裏で実行されるプログラムを意識しないままソフトウェアや AI によって誰もが気軽に音楽や画像を作れる今だからこそ、彼の軌跡や思想に触れ、その深い考察から生まれる音と形を直感的に楽しむだけでも、気づき得られるものがあるはずだ。