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Frank Bretschneider
Nigh 7:
Still something ahead

Interview
with









Frank Bretschneider 

Frank Bretschneider
Frank Bretschneider
Frank Bretschneider
Frank Bretschneider

Frank Bretschneider
Issue 7:
Issue 7: Issue 7:           Frank Bretschneider
Issue 7:
Still something ahead                                     Nigh
Still something ahead                                     Nigh



Frank Bretschneider の作品に登場するひとつひとつの音は、まるで透明な生命体だ。それらの音には個性や意志のようなものすらあって、抑圧されることも澱むこともなく、心地よさそうに流れている。目をつむってその流れに耳を傾けていると、跳ねたり、浮遊したり、深くにすっと潜り込んだりと、自分も渦中の音のひとつになったかのような気持ちが満ちて、体が自然と揺れてくる。それは単にビートに乗るのとは違う、音楽に吸い込まれて渾然となる感覚だ。

長く豊かなキャリアの過程で彼が生みだしてきた作品は、音楽の持つさまざまな形や可能性を提示してくれている。実験的電子音響のパイオニアと称され、多くの敬意と称賛を集める彼だが、何にも固執することなく、ただひたすらと音楽創作という冒険を心から楽しみ続けている。音楽を「オープンで、ダイナミックで、流れていくもの」と語った彼の言葉は、そのまま彼のことを表しているようだ。